ミニ レポート (中国 シンセン)
AIR CHINA 中国国際航空直行便の怪
今回、私は始めて直接に中国のシンセンに行く事としました。以前は
香港へ行き、そこから、フェリーや電車で行く事が多かったのですが
今回色々と調べてみると、成田→シンセンの直行便がある事が
分かりました。それがAIR CHINA でした。
価格も安く、香港と殆ど変らないと言う事で、またシンセン
空港も新しく大きくなったとの事で、これを利用しようと思いました。
格安航空券サイトで調べると、直行便だが、AIR CHINAで
調べると、上海で乗り換えとなっている。 所要時間も6時間半と
直行にしては長すぎる。
しかし、通常の乗り継ぎだと、便名が変るが、便名は変らない。
どのようになるのか? 少し不安だったが、とりあえずこれで行こう!
当日、成田空港にてチェックイン、スターアライアンスの為に
第1ターミナル。 チェックインは日本人スタッフの為に、とても親切
で、簡単に終了。周りは中国人が多いが日本人の姿も見られる。
パスポートの色で分かる。
念の為、上海での乗り換えについて尋ねてみると、はい上海で
飛行機が変ります。 荷物は直接シンセンまで行きますという。
なんだ、これでは乗り継ぎと何も変らないじゃないか。
そして搭乗口へ、南ウイングの一番端の46番ゲート。随分遠い。
最近はLCCの春秋航空等を利用し、茨城空港だと駐車場から
飛行機のゲートまで、300m位しかない。成田空港は広い。
相当の距離を歩かなければならない。
ゲートに着くと飛行機が...なんとボーイング747ジャンボ機だった。
日本ではもうすべて引退した筈だが、AIR CHINAでは、まだ現役。
かなり古そうな機体。しかし少し懐かしい感じがする。私が現役時代
では、殆どがジャンボだった。
そして機内へ、やはり大きい、さほど乗客は多く無く、皆となりには
人がいない状態。 席の前後も大きくゆったりとしている。毛布も
枕も置いてある。
そして、ほぼ定刻に出発、日本の航空会社に比べて非常に案内が
少ない。知らない間に動き出した。そしてアナウンスは、中国語と
英語のみ、日本語は無い、また日本人のCAもいない様子。
通常は、出発国、到着国、そして英語の三カ国語でアナウンスされるの
だがこの辺りは中国かな?
機体はかなり古いもので、現在の様に各席のディスプレイ等は
無く、前方に大きなスクリーン。これも時代を感じる。
離陸後、まずは飲み物サービスそして食事、これも通常通り、
普通だが、CAは終始無表情で無愛想。
上海までは3時間足らずの飛行だが、スクリーンは、殆ど宣伝と
ナビがあるが、地図だけ詳細の案内は少ない。
順調に飛行続け、着陸準備に入る。しかしここで本来なら乗り換えの
案内等をしなければならないのに...何も案内は無い。
飛行機はサテライトには着かず沖止め。 ここからバスでゲートへ向う。
シンセン行きの客のバスがあるのだろうか? しかしバスは、同じ。
とりあえずは降りなければ、後は何とかなるだろう...
そしてゲートに到着、ここでやっとシンセン行きと書いた看板を持った
案内人が、しかし呼びかけは無い、見過ごしてしまうと皆と一緒に入国
してしまう。
シンセン行きの客は多く無く10人程度。 ここで確認され次の航空券を
渡される。 これには前と同じ席で、ゲートNOも決まっている、フライトの
便名も同じなので、このままゲートへ行けば良いのか? と思った。
しかし、ここからが大変。ここでグループとなり案内人に着いて行く。
通常とは全く別の通路を使って、ひたすら歩く、何も説明は無い。
普段は乗客が通れない通路を、何度もセキュリティの掛かったドアを
通過しながら進んで行く。 一体何処へ行くのだろうか? このまま
近道をしてゲートまで案内してくれるのだろうか?
そして次の扉を出た途端に、意外な場所へでてびっくり。
そこは、イミグレーション(入国審査)で、通常の入国の人達と同じ場所
だった。 ここで入国手続きをしろ、と言って案内人は何処かへ...
これだったら何もグループで行かなくても、通常の乗り継ぎと同じで、
国際線から、一度入国して国内に乗り換えるのと同じ事と思えた。
このまま一度入国して、後は国内線のゲートまで行けば良いと思った。
そして一般の人の行列の中に入り、入国手続きを済ませると、今度は
また違ったスタッフが、看板を持って待機している。 そこにまた皆が集合
する事になるのだが、人数が半分位になってしまった。あとの人は多分
自分で直接ゲートまで行ったのだろうか?
シンセン組のグループは、またスタッフに先導されて皆とはちがった道へ..
決して近道では無い、延々と歩く、通常の通路では無い為に動く
歩道も無い。意味が分からないまま着いて行くしかない。 スタッフは始終
無言で早足。
そして次に来た所は、セキュリティでの手荷物検査場、しかし係員以外は
誰もいない。 ここで検査してまた歩行、そしてやっと多くの人が通行する
場所の手前まできたが、ゲートがあり通過出来ない。一人の係員が暇
そうに椅子に座っていた。 そして我々に気づくと、何やら何処かへ電話
をした。
待たされる事約5分、二人の女性の係員がゆっくりと話ながら登場、
そしてX線か? セキュリティの荷物検査の機械を動かして、手荷物の
検査を開始、今直前に検査したばかりなのに...多分文句を言っても
通じないだろう、誰も何も言わずに従った。
そしてここで一般の人達と合流、その時にはもうスタッフはいない。そして
何も指示は無い。このままゲートへ行けと言う事だろう。 ゲートへ向った。
しかし決して近道では無い。ゲートはまた一番奥、相当の距離がある。
時間は十分にある、歩きながら考えた。今までの行程は一体何なん
だろう?どう考えても無駄なだけ、ではないか?
通常の乗り換えの方が、簡単に思えた。 通常の乗り継ぎでは国際線で
途中の国に止まっても、機体は変っても、そのまま待合所で待機して
最終国で入国するのが普通なのだが...よく分からない。
ゲートに到着、ここでは勿論ここから乗る人が多くいる。やっと一般と
合流。これで普通、と思ったら、まだまだ...今度は小さな飛行機だが、
席は同じNO、ゲートでチェックイン、ここでは搭乗券を渡し、席NOの
入った半券を受け取るのだが、あとで貰ったチケットは、そのまま回収
された。
そして飛行機の入り口では半券の確認。今そこで皆回収されてしまった。
そうすると、前のチケットの半券を見せろと言う。バッグの何処かにしまって
しまった。 バッグの中をまさぐり、ようやく発見、捨てずに良かった事前に
言ってくれよ。
やっと機内へ、しかしどうもいくら考えても納得が行かない。まあ中国
だからこんなものか? これは直行だから安心と思って乗る人がいれば、
大きな問題となる恐れがある。
等と考えていると、ふっと気が付くともうとっくに出発時間が過ぎているのに
全く動く気配が無い、30分過ぎでやっと機長よりの案内、混雑の為に
順番待ちでもう少し時間が掛かるとの事。そして希望者に水の提供が
あった。出発前に水を出すと言う事は当分出発が出来ない事を物語って
いる。出発時には、コップ等を回収しなければならない。
やはり予想通り、それから約40分ようやくコップの回収が始まり離陸
かな? しかしここからは早い、回収から5分も経たない間に動き出した。
エプロンをかなり速いスピードで走行、通常は滑走路に入り一時停止
してから発進するが、エプロンから曲がり、止まる事無くそのまま勢いを
付けて離陸。
ここからは普通、やはり飲み物が出て簡単な食事が出る私はチキンライス
まあまあの味、やっと何とか無事に到着かな?今回も出迎えに来てくれて
いる、遅れは掲示板で分かっている筈。この飛行機は便名は変らないが
国際便から国内便に変っている筈、その為に国内線の到着になる事は
分かっているだろうか? 少し心配。
無事シンセン空港に到着、あとは荷物を引き取ればOK。 この空港も
新設されて馬鹿でかい、どこまで歩かなければならないのだろう。延々と
続く道...香港、上海、シンセン、夫々の空港、本当に大きい、無駄の
塊の様に思える。
やっと、荷物引き取り場に到着、ここも広い、しかも2階に分かれている。
どっちへいけば良いのか? NOの案内が無い、とりあえず同じ階へ進む。
案内ディスプレーを見つけ確認する。 これまた一番端の方。ここも遠い。
回転台に進むと、もう殆どの荷物が持ち出され、あと2、3個が回っている
だけ、私の荷物は無い!
何処かへ行ったのか?うろうろしていると係員が近づいて来て、Mr.
ヒロサカですか? はいそうです。貴方の荷物は国際線の荷物受け取り
にあります。
えっ? 何で、 もう一人私と同じ運命の人。 そしてまた係り員が案内
すると言う、先導されて後に続く、今度はターミナルから空港内の道路に
出て歩く、空港内のバスやトラックの合間を縫って進む、こんな所は通常
では通行出来無い場所、各入り口にはガードマンが居る、何箇所もの
入り口を抜けて国際線の荷物受け渡し所へ裏口から到着。 客は誰も
いない。
ガードマンが一人暇そうに座っている。その前の回転台が寂しく回って
いるが荷物は無い。案内の係員がここに荷物があると言って立ち去った。
しかし荷物は無い、ガードマンに尋ねるが、何も分からない。他には誰も
いない。
もう一人の青年(多分中国人)と不安げに、回転台に出てくるかも
しれないと待った。そして約10分位すると、一人のスタッフが、台車に
荷物を乗せてやってきた。 この荷物か? と、そうやっと我が荷物に
対面。 良かった!
荷物を受け取り出口へ、誰もいない為に出口が分からない。国際線
なので税関がある筈。 しかしそこには誰もいない。税関らしき所を
そのまま通過、ようやく人の居る所へ出た。しかしそこは何処なのか?
分からない。
私の出迎え人も通常の出口で待っていたが、トラブルを電話で話すと、
近くのKFCで待つと言う。しかしそのKFCが分からない。そして空港内の
スタッフにKFCの場所を尋ねた。そこは国内線の出口にあると言う。
また歩く、そしてようやく、KFCに到着して、出迎え人と会う事が出来た。
なんと、まどろっこしい不安な旅だったのか? 疲れがどっと出た。予定より
2時間以上も遅れて到着。 何の為の直行便なのか? 不可解...
帰りは乗り換え、たぶんこちらの方がスムーズに行くのでは?
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帰国便
帰国便は、往きと同じく直行便があったが、空席が無く乗り継ぎ便とした。
直行便だと、上海で約1時間半の乗り継ぎだが、乗り換えだと約3時間の
待ち時間となる。 しかし上海までは、直行便で行く事になる。
さて一体どう違うのか? まずはチェックイン、こちらは国内線となるが、通常
なら、ここで成田までのチケットをくれ、荷物はそのまま成田まで...と言う事
になるのだが、ここで違いが China Air 上海で一旦荷物も含めて降り
そして再度国際線にて、登場手続きをして下さいとの事。
しかし、この同じ飛行機が直行便で国際線になる筈、せめて荷物だけでも
成田まで行かないのか? と食い下がったが、そんな事に耳を貸す中国人
では無い。 出来ません、とあっさり。
しょうがない、時間はたっぷりあるので、上海空港でゆっくり食事でもして
乗り継ぎしよう。
やがて搭乗、シンセン空港では何故か、全体の案内アナウンスが無い、ゲート
の待合所のところだけに、アナウンスをする。
日本の航空会社に比べると本当に愛想が悪い、JALやANAでは気持ち
悪い位に笑顔で対応してくれるが、こちらでは、にっこりともしない。 客に
笑顔を見せるな、と教育されているのか?
何か上から目線の様に感じる。 毛布を下さい。と言うと機嫌悪そうに黙って
持って来て、なにも言わずポイと渡す。 すみません、思わず謝りそうになる。
今回は比較的小さな飛行機、これがまた例の直行便である。殆どが中国人
で日本人は殆どいない。 しかし今回はアナウンスは、録音だが日本語が入る
ただ乗り継ぎ等の案内は無い。 これは上海行きと言う事。
シンセン空港では、まだ便もそう多くは無いのだろう、ほぼ定刻に離陸、ここから
は普通。飲み物が出てそして食事、気がつけば食事はどの便も同じ、チキン
ライスかフッシュライス。 まずまず食べられる、しかし皆食べるのは大変早い、
そして片付けも早い、まだ食べ終わっていないのに、直ぐに撤去を始める。
勿論、途中で撤去はしないが、暗に早く食べろ、と言われている様だ。
話は変るが、中国人と食事をして一番嫌な事は、殆どに人がペチャクチャと
大きな音を立てて食べる事だ。 若い美人の女性でも、犬の様に大きな音を
たてて食べていると、興ざめする。
特に変った事も無く、上海へ到着。 やはりここでも東京行きの看板を持った
スタッフが待機、3人程の客が待っていた。 これから裏街道を行くのだな。と
思い、私は出口へ... 荷物を受け取り、チェックインカウンターへ、しかし
まだ早いと受け付けてくれない。軽食でもと、レストランへ行き軽く食事。
また飛行機にのると、同じチキンかフィッシュ。 今度は国際線となる為に、
イミグレーションを通過、セキュリティチェックもかなり厳しい。
上海空港、ここも大変大きい空港、昔は成田空港も非常に大きいと思って
いたが、ここに比べると小さく感じる。 またゲートが遠い。 ゲートまで10分
位もかかる。
ゲートに到着、しかし行き先案内には、全く別の便が表示されている。
係り員が居たので、チケットみせて確認すると、チケットのゲートNOを見て、
ここで良い、と言う。
出発1時間前、多くの客が集まって来た、皆同じチケットを持っているので、
大丈夫だろう。しかし、スタッフが誰もいないし、案内表示も変らない。
不思議に思って、ゲート案内の表示板を探したがなかなか見当たらない。
やっと見つけて確認をすると、やはりゲートが変っていた。 チケットには何度
見ても、D82と記入されているが、案内表にはD86になっている。 確認の
為に、D86に行くと表示には東京となり、スタッフもいる。しかし乗客は数人
恐らく、皆チケットには、D82となっているのだろう。
全く、案内は無いし、スタッフも全然気にしていない。 やがて30分前となり
搭乗の案内。乗客は10人程度しかいない。 こんなにすいているのか? と
思って機内へ。 当然ガラガラ、しかししばらくすると、どっと乗客が入って来た
やはり、皆違った所で待っていたのだろう。 しかしスタッフは何故早く気がつか
なかったのか、また分かっていて放置してのか? ゲートも二つ隣なのでそう
遠くはないのだが、 信じられない。
こんな事日常茶飯事なのだろう、客は誰一人文句を言う人はいない。
丁度隣のゲートでは、ANAの東京行き、日本人スタッフが、丁寧に乗客を
案内している。 また多くの日本人の乗客。 やはり日本人ならこちらを選ぶ
だろう。
これらが現在の中国をよく現しているのかも知れない。 何か悪い事ばかり列記
しましたが、良い事も多くあります。一番良いと感じる事は年寄りを凄く大事
にしてくれる事、シンセンの地下鉄では、100%席を譲ってくれました。
また、公共の施設等の入場料等は、65歳以上は半額になります。
慣れてしまうと余計な神経を使わなくても良いので、気楽に過ごせます。
終わり
おまけ
少し空き時間があったので、シンセンの海水浴場へ行ってみました。
海岸に入るには入場料がいります。 約¥700 とかなり高いです。
監視員が地変たくさんいます。
これも大変人気。 桶川でスカイダイビングを見ていますが、また少し違った
スリルがありそう。
世界最大の旅客機 エアバスA380 でか〜い!